基礎から知る整形外科について

整形外科はどのような診療科であるのかについておさらいしておきましょう。混同されがちな形成外科と美容外科の診療科がありますが、この2つと整形外科は全く異なるものなので、どの点でどのように違うのかを知っておくべきです。整形外科が扱う疾患は古くからあるもので、中世ヨーロッパの時代には専門領域として確立されました。リハビリとのつながりが深く、運動機能障害を治療する分野ですので、見た目に関する治療の形成外科と美容外科とは役割が全く違います。

実は、整形外科では看護師の資格として代表的なもののひとつである認定看護師の分野が確立されていません。しかし、整形外科だからこそ役に立つ資格には様々なものがありますので、目を向けておきましょう。整形外科は他の診療科と比べて、リハビリに関する治療・看護の機会が多くあるのが特徴的です。そういった状況で役に立つ、学会認定運動器看護師や、登録リウマチケア看護師、リハビリテーションセラピストの資格について紹介しますので、転職の際や看護の現場でぜひ活かしてください。

整形外科で働く看護師に求められる役割と、具体的な業務内容について確認してみましょう。整形外科は他の診療科と同様に、医師の診療補助や検査室への誘導などがありますが、リハビリに関する看護が含まれるという点が特徴的です。術後のリハビリをスムーズに進められるように準備をしたり、以前と同じようには動かない身体に対するストレスをためている患者へ精神的なケアをすることも必要になってきます。これらの仕事は整形外科の看護師として特に期待される役割なのです。

整形外科で働くことに興味がある人は、ここで挙げる3つのスキルに注目してください。整形外科特有の患者層や疾患に対応するために大切な内容です。またこの3つに加えて、外来で求められるスキルについても紹介します。働き始めてから「想像と違った」「なかなか仕事がうまくいかない」といったことのないように、あらかじめ把握して準備しておくのがおすすめです。すでに習得していることもあると思いますが、新たに必要だとわかったスキルについては積極的に学んでおきましょう。