整形外科の疾患をいくつかご紹介
整形外科で扱っている疾患には、どんなものがあるのでしょうか。骨折は多くの人が患ったことのある疾患かと思いますので、きっと皆さんも思い浮かべることができるでしょう。ここではそのほかにも代表的なものをいくつかピックアップして紹介します。それぞれの疾患の原因や治療方法について知っておくことで、どのような看護スキルを高められるのか、また高める必要があるのかを理解することができるはずです。
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関節リウマチ
整形外科では関節リウマチを扱うことが多いのをご存知ですか。関節リウマチは関節内に慢性的な炎症を生じさせてしまう疾患で、進行していくと関節が破壊されて様々な身体機能障害を引き起こします。関節だけに症状が出るのではなく、貧血や微熱、身体のだるさなど、全身症状を合併することがあります。関節リウマチは30代から40代の女性に多く発症しますが、その原因はまだ解明されていません。しかし早い段階で診断をして治療をすることで、比較的軽い症状で経過することができます。
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外反母趾
外反母趾は足の親指が人差し指の方向に曲がってしまい、付け根の内側や、突出した部分に痛みを引き起こします。足の変形によって靴などに擦られても痛みがあるので、靴を履いて歩けなくなってしまったり、ひどい症状の場合には靴を履かなくても歩くことが困難になるケースもあります。症状が進むと手術によって変形部分を改善して治療します。整形外科で扱うことがとても多い疾患なので、看護師は外反母趾の看護ができることは必要不可欠です。
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骨折
骨折は整形外科の中でも特に扱うことの多い疾患です。骨折は、体を支えている骨が、曲がったり折れたりして壊れてしまうケガです。ヒビが入っている状態も同様に骨折と診断されます。小児から高齢者まで幅広い年代で患う可能性が高い疾患ですので、基本をしっかり覚えておきましょう。ここでは骨折の症状と原因、治療方法について紹介しますが、治療方法は病院や症状の程度によって異なりますので、あくまで参考程度としてください。
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ヘルニア
ヘルニアは、頚椎椎間板ヘルニアと腰椎椎間板ヘルニアがとても多く、整形外科ではどちらも扱っています。頚椎椎間板ヘルニアは首部、腰椎椎間板ヘルニアは腰部に発症するヘルニアですが、どちらも後方の神経根を圧迫することで症状が出ます。この2つのヘルニアについてここでは紹介していますので、それぞれの症状、原因、治療方法の違いについて参考にしてみてください。腰椎椎間板ヘルニアはスポーツ整形でも取り扱うことが多いので、スポーツ整形に興味のある人は注目してみてください。